今回はKADOKAWAの『大学入試問題集 ゴールデンルート 数学1A・2B 基礎編』(高梨由多可、橋本直哉著)を紹介したいと思います。大学入試で数学を使うが何から勉強を始めていけば分からないという人におススメの問題集になっております。対象となる学力層としては、河合塾の模試で偏差値40~50ぐらいの方です。
この本の対象となる人
- 大学受験を見据えた学習(数学)をしたい人
- 大学入試の基礎レベルを固めたい人
となります。この本に関しては数学IA・IIBの学習が一通り終わっている人向けになります。したがって、まずは数学IA・IIBの単元別の学習を済ませてから取り組むと良いでしょう。
どんな本なの?
教科書例題~入試基礎レベルの問題が中心
本の構成としては学習効果が高いと思われる数学IA・IIB範囲の問題50問厳選して収録されています。難易度も教科書の例題レベル~入試の基礎レベルの内容になっているのでハイレベルすぎてついていけないという心配が少ないです。
すべてが典型問題で構成されている
入試の頻出テーマを最小限の問題数で理解することをコンセプトとした問題集です。受験生にとっては、どんな問題が頻出であるかがわからないことが多いと思いますので、まずはこちらの50問を繰り返し解いて解法を定着させると良いでしょう。また、問題編と解答編が切り離せるようになっているのも特徴の一つです。
アウトプットが中心
本書では基本事項を確認しながら典型問題の解法パターンを習得できるように配慮されています。自力で解けない場合はヒントに相当する「ゴールデンルート(GT)」という箇所を見ながら解答の方針を立てるようにすると良いでしょう。
個人的におススメな使い方
教科書と併用しながら取り組む
数学の学力に不安がある生徒の学習の仕方を見ていると、教科書に書いてある公式や定理をキチンと読まずに勉強している方が一定数いらっしゃいます。「どの公式や定理が特に大事なのかわからない」という人は本書の「ゴールデンルート」や「公式・定理のおさらい」と書かれた部分に書いてある公式や定理の理解や使い方の確認から始めてみましょう。必要に応じて公式の定理の証明に目を通すことで、理解が深まり学習効果が高まります。
解答編の「この問題で問われていること」をしっかり読む
本書では解答編に「この問題で問われていること」という箇所があります。出題意図を把握することを軽視したり重要性を理解していないと思われる受験生が多いですが、類似問題を解いたときに解きやすくなったりするので、学習効果が高まります。ぜひともしっかり読むようにしましょう。
単元ごとに取り組む
本書は
- 数と式・・・・・・・・3問
- 2次関数・・・・・・・3問
- 図形と計量・・・・・・3問
- データの分析・・・・・2問
- 場合の数・・・・・・・4問
- 確率・・・・・・・・・3問
- 整数の性質・・・・・・3問
- 図形の性質・・・・・・3問
- 式と証明・・・・・・・3問
- 図形と方程式・・・・・3問
- 三角関数・・・・・・・3問
- 指数・対数関数・・・・3問
- 微分法・積分法・・・・4問
- 数列・・・・・・・・・4問
- 平面ベクトル・・・・・3問
- 空間ベクトル・・・・・3問
となっています。どの単元からでも学習が可能なので「前から順々に解く」という使い方にこだわらなくとも大丈夫です。ご自身の状況に合わせて学習順序を組み立ててください。
以上のことを踏まえてこの本に興味を持たれた方はぜひ一度本書を手に取ってみてください。
今回紹介した本は
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