数学ができるようにならない原因【ダメな考え方・行動&対策】

学習法

ちょっとマイナーなタイトルですよね。普通「数学ができるようになるための方法」とか「偏差値20上げるための方法」といった感じですが、今回は逆になぜ高校の数学(大学受験の数学)ができるようにならないのかお話したいと思います。

ただし、数学ができないと一口に言っても『そもそも偏差値30~40で本当に数学が出来ない』というのと『偏差値60だけど旧帝大レベルの数学が出来ない』では出来ないのレベルが違います。今回は偏差値30~40で本当に数学が出来ない人向けにお話しします。

【ダメな考え方・行動】これがあなたを”数弱”にします【対策】

数学ができるようにならない原因を思考行動に分けて話をします。

数学を出来なくする「思考」&「対策」

「納得しないと次に進みたくない」という思考

この手のタイプの人は、数学が出来ない人の特徴の一つです。一つ一つ理解して納得して進みたいという気持ちはわかります。ですが、これに囚われすぎると学習が進みません。そもそもある程度数学が難しくなってくると「なんでそんな発想思いついたの?」と思うような式変形や解法が存在します。そう言ったものの多くは昔の天才が一生懸命研究して発見したことであり、それを体系的にまとめたものを学習しているので思いつかないものが存在してしまうは仕方のないことです。

【対策】

どうしても納得できないはとりあえず次に進んでしまうことが一つの方法です。つまり納得できない部分の理解をペンディング(保留)しておき、とりあえずその式変形や解法の手順を覚えるのに時間を使いましょう。その後学習を進めたうえで改めて考え直してください。学習が進み解法や式変形のテクニックなどのストックが増えてきたり経験が増えていけば、納得できなかったところや理解できなかったところの疑問が解消されてくるようになります。(意外かもしれませんが)

例えるなら、地上を歩きながら街並みがどんなものかを調べるよりもビルの10階ぐらいから街を見た方が、全体を俯瞰出来て何がどこにあるのかわかりやすいというものです。数学の学習も少ない知識や少ない経験のなかで考えるよりも知識を増やして経験を重ねてから改めて考え直すことで、見えてくることがあります。

「『この問題にはこの解法』に終始すればOK」という思考

これ自体悪いことではありません。何が問題かというと「Aという問題にはBという解法(公式)」だけに終始し、「なぜBという解法(公式)はAという問題に使えるのか?」を考えていないことです。これをしないと、そもそも同じ設定の問題も解けないという現象に陥ります

【対策】

少々根気のいる事ですが、必ず なぜBという解法(公式)はAという問題に使えるのか?」 を考えるようにしてください。少しでも考えることにより、解答の再現性が高まります。

「できないのは自分のせいではない」という思考

数学が出来ない生徒の中には「学校の先生の教え方が悪くて何を言っているのか分からない」や「生まれながら数学のセンスがない」という他責にしている生徒がおり、自分自身がどうこうの問題ではないという趣旨の発言を聞くことがあります。数学に限った話ではありませんが、できない原因を他に求めてもしょうがないのです。もちろん、あなたのせいではないこともあるでしょう。それでも出来ない理由を他に求めても現状を変えることはできないのです。

【対策】

他責するのはやめましょう。また、出来ないことの愚痴をツイッターなどにツイートすることもやめましょう。はっきり言ってムダですし、出来ない人同士で群れてもダメです。原因は自分の思考や行動に問題があると考えましょう。

数学を出来なくする行動

記号や数学の用語の意味を理解しようとしない

意外と多いのが記号の意味や用語の意味を理解していない、何となくで使っているというものです。日本語の文章でもそうだと思いますが、言葉の意味が分からなければ何が書いてあるのかわかりませんよね。同じように数学の問題を解くためには記号や用語は知っておかなければいけません

【対策】

まずは教科書などで記号や用語の意味を確認しましょう。そしてどのような使い方をするのかキチンと理解して使うことが大切です。この当たり前のことが出来ないことが、根本的に数学をできなくしている原因の一つです。面倒臭がらずに行ってください。

計算の仕方を工夫しようとしない・自分のやり方に拘り過ぎる

計算の仕方は千差万別ですが、計算が冗長なものや不必要に複雑な場合は計算ミスを誘発したり途中で放棄したくなります。このようなことが多いという人は注意が必要です。また、中学生的な解法では時間がかかるものも、高校の知識を使えば短時間で済む問題もあります。「自分はこのやり方でしかこの問題は解きたくない」という人もかなり損をしています。

【対策】

「自分にはこんな計算できない」や「新しいやり方をしたくない」と考えず、まずは真似をしてみませんか?少なくとも下手くそな計算や遠回りな解法を繰り返しているよりは速く正確に解くことができます。「できない」や「やりたくない」というではなく新しいものを習得するために時間を使うことも必要です。

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