捨てるべき考え方&行動【高校数学の学習】

学習法

今回は高校数学を学習していくうえで捨てるべき考え方&行動を3つにまとめてみました。高校になって数学の学習が思うように進まなくなった人は、自分に当てはまらないか確認してみてください。

すべての問題をパターン化して考える

【悲報】パターンから外れた問題を出題者は用意してくる

特に高校1年生に多いのですが、すべての問題をパターン化して考えようとする生徒がいます。例えば2次関数の問題で、関数の中に文字定数が入っていて最大値・最小値を求めるタイプの問題に関して「この問題は3つに場合分けするタイプですか?それとも4つに場合分けするタイプですか?」などのような質問をしてくる生徒がいます。もちろん、ある程度のパターン化しておくことは受験では重要です。限られた解答時間の中で素早く正確に解答できるようにしておくことは実践的です。しかし、大学入試の問題がなんでもかんでもパターン化できると思っている場合は危険です。そもそも大学入試ではパターンから少し外れた問題を出してくることが普通だからです。ある程度難しい問題になってくれば、複数の解法・知識を組み合わせるだけでなく工夫も要求され、それをすべてパターン化するのは不可能です。せいぜい、問題のタイプから方針をいくつか立ててそれらを実行していくという感じです。

ですから、すべての問題をパターン化して考えるのはさっさと捨ててしまいましょう。

わけもわからず問題を解きまくる

「習うより慣れろ」ではなく「習ってから慣れろ」

学校の授業をちゃんと聞いたり教科書・参考書をちゃんと読まずに、いきなり問題を解き始める生徒がいます。はっきり言って無謀です。「最初はよく分からないけど、そのうち何となくわかってくるでしょ!」と思っている人、これはマジで止めた方が良いです。いつまで経ってもできるようになりません。当たり前ですが、日本では高校教育は義務教育ではありません。本来勉強したい人が来るところです。したがって、高校の内容はちょっと考えたり手を動かしたりするだけでは身につかないことを学習するのです。そのことを再認識してください。

まずはキチンと学校の授業を聞きましょう。そして教科書・参考書に書いてあることをしっかり読んで、そのやり方を学んだ後で実際に自分で問題を解くようにしてみてください。いきなりアウトプットはただただ時間を無駄にするだけです。

過去の栄光に基づくプライド

上手く行かなくなったときにどうするか

筆者は大学に入ったころ数学に関してはそれなりにプライドを持っていました。しかし、大学の授業を受けるにつれてすぐに理解できないことや解けない問題が増えて、気が付いたら周りの学生より数学が出来ない状況になっておりその時にはかなり焦りを感じていました。その際に行ったのは大学数学に対する取り組み姿勢の変更です。定義や概念の理解を深めたり、丁寧に教科書を読むようにしました。そうするとちょっとずつですが、学習が進むようになってきました。高校時代にやっていたやり方に固執していたため、思うように学習が進まなかったんだとわかるようになったわけです。

これまでやっていた学習の方法がそのままいま通用していますか?通用している人はそれでOKです。そうでない人はやり方を変える必要があると思います。「もう少し時間があれば結果が出る」と思う人はそれを信じてやっていくのも良いでしょう。ですが、「いよいよやばい…」となったとき、まずは学習方法と取り組みの姿勢を見直しましょう。「自分はこの方法で成績を伸ばしてきたんだ」というプライドにいつまでも固執していては高校生が終わってしまいます。「その時は浪人するからいいもん!」という人、そのままでは浪人したところで成績が伸びません。通用しない方法をいつまでもやっているのは単に時間のムダです。

成績を上げたければ取り組み姿勢を見直し、やり方を変えましょう。あなたを変えることができるのはあなたです。

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