ダメな質問、NG質問についてはネットなどでも数多く取り上げられていることと思います。では逆に良い質問とは何でしょうか?今回は受験勉強や学校・塾・予備校での学習の中での良い質問の特徴について話をしたいと思います。
良い質問の特徴は3つ
良い質問の特徴を3つほど挙げたいと思います。
- 質問者の今の状況を伝えた上で質問している
- 自分なりの答えをもって質問をしている
- 解釈のズレが少ない言葉を使って質問している
質問者の今の状況を伝えた上で質問している
経緯の違いで回答は変わってくる
例えば、「数学が苦手なんですが、どの参考書・問題集を使えばいいですか?」という質問をされたとしましょう。皆さんならどう答えますか?ちょっと困りますよね。というのも、相手の状況によっておススメする書籍が変わってくるからです。
質問の抽象度が下がり、自分にとって満足な回答が得られやすい
ではこの例ではどのように質問すれば良いのでしょうか。一例としては「数学の偏差値が○○模試で××です。これまで、△△という参考書を使い9割ぐらい解けるようにしました。このあとはどの参考書・問題集を使えばいいですか?」という質問の仕方です。あなたの経緯や現状を伝えるだけで、具体的かつ参考になる回答が返ってきやすいと思います。

自分なりの答えをもって質問をしている
自分の考えと回答者の意見の突合せをしてより良い解決策を見出す
「○○大学へ行きたいのですが、どのレベルの問題を解けるようにすればいいですか?」という漠然とした質問をする生徒がいます。もちろん過去の経験をもとに回答をしてあげます。しかし、それが本当にその生徒にとって適切な回答になっているか怪しいところがあります。場合によっては的外れな返答になってしまいます。
そこで、まずは自分の現状を踏まえて自分の考えを提示してみましょう。例えば「○○大学志望です。△△という問題集を8割ぐらい解けるようにしました。この後××という参考書⇒○○大学の過去問という流れを考えていますが、修正するところはありますか?」のようなものです。このほかに現状の学力なども提示できれば、回答者も答えやすくより良い解決策に辿り着ける確率が高まります。

解釈のズレが少ない言葉を使って質問している
ズレた回答が返ってくる可能性を少なくしよう
「学習状況を改善したいのですが、どうすればいいのでしょうか?」という質問について考えてみましょう。このとき『学習状況』や『改善』だけではカバーしている範囲が広いので、やや抽象的です。『学習状況』と言っても「勉強時間」なのか「自主学習ができない」なのか色々考えられます。そのため、回答内容も本人の望むようなものでない可能性も高くなってしまいます。
こういった場合であれば「自主学習がなかなかできません。スマホなどの誘惑を断つ以外にアドバスをください。」のようなものです。解釈のズレが少なければ、より具体的な解決策を提示しやすいものです。

質問する前に気を付けてみよう
質問をするということは相手の時間を奪うことになります。質問時間もダラダラと長いよりは端的に短く済ませられればよりスマートでしょう。受験までの時間は思ったよりも短いので、時間を有効に使いたいものですね。
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