今回は実教出版の『2021大学入試 短期集中ゼミ 数学B』を紹介したいと思います。例年5,6月頃から入試の基礎固めを始める受験生も多いと思います。そのための問題集として個人的には良い問題集かと思いますので、これについて話をしたいと思います。
この本の対象となる人
- 難関大対策の基礎固めをしたい人
- 共通テストの数学II・Bで70~80%を取りたい人
となります。この本に関しては数学Bを一通り学習していることを前提としております(ただし、確率分布と統計については履修している人自体少ないと思いますので、ベクトルと数列を学習していれば問題ないでしょう)。ですので、教科書の公式・定理の基本的な使い方については習得しているのが望ましいでしょう。学力層としては河合塾の偏差値(数学)で50~と言った感じでしょうか。もちろん、この偏差値に到達していなくても意欲的な人は読み進められるように書かれているの心配しなくて大丈夫です。
どんな本なの?
大学入試の頻出問題&その解法が厳選されている
本の構成としては例題60問、練習問題60問が収録されており、例題1つについてそれの類題が1つずつ載っております。どの問題も一度は必ず解いておきたい(マスターしておきたい)問題が載っているのが特徴です。網羅系参考書にあるような一部の大学でしか出ないような問題は、最初から排除されています。
非常に薄くて取り組みやすい
分厚い問題集や参考書に取り組むのが苦手な受験生も多いと思います。最初は頑張って取り組んでいても、量の多さに辟易して挫折してしまった….という話もよく聞きます。本書は内容が厳選されているおかげて本の厚さが非常に薄く、一冊解き切ったときの達成感が得られやすいという特徴もあります。分厚い本を読むのは苦手という人にはおススメです。
アウトプット型
教科書での学習が一通り終えていることを前提とした問題集となっており、主に典型問題の解法習得がメインになっています。ですが、必要に応じて教科書の内容(公式・定義の確認)が記載されております。本書では各例題ごとに「アドバイス」や「これで解決!」という部分があり、ここに公式や定理・解法のポイントなどが書かれているので目を通すようにしましょう。そのうえで繰り返し問題を解いて解法を定着させましょう。
個人的におススメな使い方
まずは例題を解いてみる
まずは例題に取り組みましょう。例題のすぐ下には解答が載っているので、最初は解答を隠しながらやると良いと思います。そのうえで解答を確認してください。その際、自分の解き方との違いを確認しながら読むと良いです。また、「アドバイス」や「これで解決!」の部分にも目を通しておきましょう。例題が解けなかったときは特に注意深く読むようにしてください。
その後、例題の類題である練習問題を解くようにしましょう。なお、練習問題の解答は比較的シンプルなのものになっております。練習問題が解けなかった場合は、もう一度例題に戻るようにしてみてください。
短期集中で取り組む
本のタイトルでもあるように、短期集中で取り組めるように問題数が厳選されています。こちらの問題集に関しては数か月もかけて取り組むのではなく、20~30日程度で2、3回取り組むようにしてください。
以上のことを踏まえてこの本に興味を持たれた方はぜひ一度本書を手に取ってみてください。
今回紹介した本は2021大学入試 短期集中ゼミ 数学B
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