受験の天王山は夏休みじゃない件【2021年入試】

学習全般

受験の天王山と言えば例年7,8月の夏休み期間ですが、今年はそういう感じではありません。指導者の多くは危機感をもって指導に当たるところかと思いますが、受験生(特に現役生)にとってはそう感じていない人も多いでしょう。結論から言いますと、今からでも対策を取らなければ大学受験において失敗する確率がいつも以上に高くなってしまいます。今回はこれについて話をしたいと思います。

「夏休みから本気出す」は通用しない

今年の夏休みの期間はどこの自治体も大幅短縮

全国的に学校が再開され久しぶりの登校だったと思います。しかし、夏休みに関して各自治体の発表を見ると公立高校は概ね2~3週間程度まで期間が短縮されるようです。これが意味することは何でしょう?本来なら自分の志望校に向けた勉強をする時間があったはずなのに、それが少なくなるということです。このことについて高校生は非常に鈍感です。

例年通りの計画の立て方が通用しない

例年であれば夏休みまで基礎を固めたり、夏休みに一度センターの過去問を数年分解いておくという計画の立て方でした。しかし、今年に限っては学校の授業スケジュールが遅れているので基礎固めをする時間を確保するのも大変です。また、夏休みまでに基礎を固めているからこそ、9月以降に志望校に合わせた勉強が可能になってきます。となると、志望校別学習に関しても影響が出てきます。この点を考慮した学習計画を立てねばなりません。

休校期間が受験の天王山だった!?

今こそ総括が必要

残酷ですが、休校期間中に目的意識をもって勉強に取り組めなかった人はそれだけでかなりのハンデがあると思って下さい。休校中のため模試や学校の定期試験がなかったため自分の実力が測れなかっただけで、テストしてみれば如実に出ます(本当です)。自分に必要な勉強をしようと思っていたけれど、学校から大量に宿題が出てそれをこなすのに時間がかかってしまった人も多いと思います。色々な事情があれど、自分の実力を伸ばすための勉強がキチンと出来ていたのかどうかを総括しましょう。

まずは現状把握から始めよう

学力がついているかどうかに関してはテストを受けてみないと判断するのが難しいと思います。外部模試を利用して今の実力を図る場合は結果が返ってくるのが1ヶ月以上先ということも普通ですので、その際は学校・塾・予備校の先生などにお願いして答案を採点してもらうと良いと思います。偏差値のように相対的な評価はできませんが、どの問題の出来て、どこが出来なかったのかはある程度把握できると思いますので、それをもとに少しでも現状把握に努めましょう。何もやらないまま時間が過ぎるのは本当にもったいないです。

それと同時に、勉強時間と勉強内容を反省しましょう。休校期間中に勉強できなかったことについてはそれ自体今となってはどうしようもありません。ですので、きちんと振り返りをしてこれからの学習に活かすようにしましょう。行動あるのみです。

学校行事軒並み中止をうまく利用せよ

ピンチをチャンスに変えよう

夏休みのような長期休暇が短縮され、今までのようなスケジュール感ではなくなっているということについて話をしました。志望校に向けた学習に使える時間が減ってしまうばかりかと思いますが、そうではありません。そもそもなぜ夏休みが短縮されるのかというと、授業時間を確保するためです。今回の休校措置で当然夏休み短縮だけではカバーしきれないので、学校行事の中止を検討せざるおえないということも現実味を帯びています。

「本当なのか?」という人もいると思いますが、ちょっと考えてみて下さい。今の状況で学校の文化祭や体育祭・校内合唱コンクールなどが実行可能かというとそんな余裕はないでしょう。ということは、例年その準備に費やされていた時間が使えるということになります。一見するとそれほど時間が取れると思えませんが、これらの行事は学校によっては一大イベントです。それこそ夏休みの期間や放課後などを利用して準備をしているところも多いので、その分を勉強時間に回すことが出来れば、ある程度カバーできます。

今後、学校側で年間スケジュールの組み直しがされていくかと思いますので、まずはどの行事が残りどれが無くなるのかを把握したうえで計画を立てていくと良いでしょう。

入試スケジュール延期を期待してもダメ

厳しい言い方ですが、入試スケジュールの延期が自分にだけプラスに働くことはありません。そのことを肝に銘じて受験勉強に取り組みましょう。

コメント