【問題集】『2021大学入試 短期集中ゼミ 基礎からの数学II+B Express(実教出版)』の紹介

問題集

今回は実教出版の『2021大学入試 短期集中ゼミ 基礎からの数学II+B Express(実教出版)』を紹介したいと思います。例年5,6月頃から入試の基礎固めを始める受験生も多いでしょう。そのための問題集として個人的には良い問題集ですし、日常学習においても使える問題集ですのでこれについて話をしたいと思います。

この本の対象となる人

  • 中堅私大・共通テスト対策の基礎固めをしたい人
  • 数学の日常学習で困っている人

となります。この本に関しては数学II・Bの学習は前提としておりません。ですので、初学者であれば教科書と併用しながら使うのが丁度良いでしょう。また、受験生であれば忘れている公式や定理を確認するのに丁度良いレベルになっております。受験生の学力層としては河合塾の偏差値(数学)で40~と言った感じでしょうか。ほぼ、どのレベルの人でも読み進められるように書かれているので心配しなくて大丈夫です。

どんな本なの?

教科書例題~章末問題レベルが中心

本の構成としては例題問、練習問題95問が収録されており、例題95つについてそれの類題が1つずつ載っております。どの問題も一度は必ず解いておきたい(マスターしておきたい)問題が載っているのが特徴です。網羅系参考書にあるような一部の大学でしか出ないような問題は、最初から排除されています。

非常に薄くて取り組みやすい

分厚い問題集や参考書に取り組むのが苦手な受験生も多いと思います。最初は頑張って取り組んでいても、量の多さに辟易して挫折してしまった….という話もよく聞きます。本書は内容が厳選されているおかげて本の厚さが非常に薄く、一冊解き切ったときの達成感が得られやすいという特徴もあります。分厚い本を読むのは苦手という人にはおススメです。

インプットとアウトプットのハイブリット型

教科書例題~章末問題レベルの問題集となっており、主に典型問題の解法習得がメインになっています。必要に応じて教科書の内容(公式・定義の確認)が記載されておりますのでそれをしっかり読んでいけば基本問題の習得が可能です。本書では各例題ごとに「アドバイス」や「これで解決!」という部分があり、ここに公式や定理・解法のポイントなどが書かれているので目を通すようにしましょう。そのうえで繰り返し問題を解いて解法を定着させましょう。

個人的におススメな使い方

初学者は教科書と併用しながら取り組む

初学者の人は教科書で公式や定理の証明を確認し教科書の例や例題を見た後で、本書の例題を解いてみましょう。そのうえで自分の解答と本書の解答を比較しながら、方針や計算の仕方を検討してください。特に解けなかった例題は練習問題に取り組むようにして解法の定着を図るようにすると良いでしょう。

基礎の確認をする受験生は、まず例題を解いてみる

基礎・基本の確認したい受験生は、まずは例題に取り組みましょう。例題のすぐ下には解答が載っているので、最初は解答を隠しながらやると良いと思います。そのうえで解答を確認してください。その際、自分の解き方との違いを確認しながら読むと良いです。また、「アドバイス」や「これで解決!」の部分にも目を通しておきましょう。例題が解けなかったときは特に注意深く読むようにしてください。その後、練習問題だけでなくチャレンジ問題にも取り組むようにすると良いでしょう。

短期集中で取り組む

本のタイトルでもあるように、短期集中で取り組めるように問題数が厳選されています。こちらの問題集に関しては数か月もかけて取り組むのではなく、20~30日程度で2、3回取り組むようにしてください。本書のレベルであれば、表紙に書いてあるように10日あれば、1周することが可能でしょう。

以上のことを踏まえてこの本に興味を持たれた方はぜひ一度本書を手に取ってみてください。

今回紹介した本は2021大学入試 短期集中ゼミ 基礎からの数学II+B Express

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