【問題集】『2021大学入試 短期集中ゼミ 数学III 演習(実教出版)』の紹介

問題集

今回は実教出版の『2021大学入試 短期集中ゼミ 数学III 演習』を紹介したいと思います。入試問題を応用力を付けるための問題として個人的には良い問題集かと思いますので、これについて話をしたいと思います。

この本の対象となる人

  • 難関大学志望の人
  • 応用力を身に付けたい人

となります。この本に関しては数学IA,IIB,IIIを一通り学習していることを前提としております。ですので、教科書の公式・定理の基本的な使い方および典型解法を習得している必要があります。典型解法を習得できてない場合は姉妹書の「短期集中ゼミ 数学III」を取り組んでからの方が良いでしょう。なお学力層としては河合塾の偏差値(数学)で55~と言った感じです。

どんな本なの?

入試やや易~やや難レベルの問題が厳選されている

本の構成としては例題23問、演習問題147問が収録されております。難関大学を目指すのであれば解けるようにしておきたい(マスターしておきたい)問題が載っているのが特徴です。一部にやや難しい問題(「CHALLENGE」という見出しの問題)がありますので、余力があれば取り組むと良いでしょう。

非常に薄くて取り組みやすいが、解答は簡潔

分厚い問題集や参考書に取り組むのが苦手な受験生も多いと思います。最初は頑張って取り組んでいても、量の多さに辟易して挫折してしまった….という話もよく聞きます。本書は内容が厳選されているおかげて本の厚さが非常に薄く、一冊解き切ったときの達成感が得られやすいという特徴もあります。分厚い本を読むのは苦手という人にはおススメです。

その一方で問題の解答解説は簡潔に書かれています。典型解法をある程度知っているうえで取り組まないと、解答を読んでもサッパリ分からないが続いてしまう恐れがあるので注意しましょう。

アウトプット型の問題集

教科書&典型問題の学習が一通り終えていることを前提とした問題集となっており、主に問題演習がメインになっています。本書に出てくるレベルの問題をスラスラ解けるようになるまで繰り返し解けば、過去問を取り組むための基礎体力はバッチリでしょう。

個人的におススメな使い方

問題番号が色数字のものを先に解いてみる

本書は147問の演習問題が用意されていますが、そのなかで問題番号が色数字のものが50問あります。これらは147問をさらに厳選したものになっていますので、数IIIを一通り学習したい人はこちらを目印に学習を進めると良いでしょう。そのあとで、残りの97問を解くようにすれば、分野の偏りを少なくしながら学習を進めることが出来ると思います。

演習問題Aを先に取り組む

本書に収録されている問題は

  1. 演習問題A(63問)
  2. 演習問題B(63問)
  3. CHALLENGE(21問)

の3つに分かれています。難易度は 演習問題A ≦ 演習問題B < CHALLENGE という具合です。そこでまずは演習問題のAから取り組み、ついで演習問題B、CHALLENGEと進めるようにすると良いかと思います。演習問題A,Bはそれぞれ10日程度、CHALLENGEは5日程度で取り組み、約25日で1周出来るようにすると良いでしょう。

今回紹介した本は2021大学入試 短期集中ゼミ 数学III 演習

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