今回はかんき出版の『I・A・II・B+ベクトル 大学入試数学 落とせない必須101題 ハイレベル 』(宮崎 格久著)を紹介したいと思います。私立大学の入試で数学を使うが何から勉強を始めていけば分からないという人におススメの参考書になっております。対象となる学力層としては、河合塾の模試で偏差値55~65ぐらいの方です。
この本の対象となる人
- 私立大学受験(医学部・早慶・MARCH理系)を見据えた学習(数学)をしたい人
- 入試(数学)で合格点最低点を超えたい人
となります。この本に関しては数学IA・IIB+ベクトルの基本問題が一通り解ける人向けになります。したがって、まずは数学IA・IIB+ベクトルの基本問題を解けるようにしてから取り組むと良いでしょう。
どんな本なの?
入試標準~やや難レベルの問題が中心
本の構成としては学習効果が高いと思われる数学IA・IIB+ベクトルの範囲の問題101題が収録されています。難易度は大学入試の標準~やや難レベルの内容になっているので、入試の基礎・基本問題の学習が終わってから取り組む一冊としてよいでしょう。
合否を分ける可能性が大きい小問で構成されている
入試問題における小問集合で完答することをコンセプトとした参考書です。合格最低点を超えるためには小問集合の出来が重要になるので、まずはこちらの101問を繰り返し解いて解法を定着させると良いでしょう。また、問題編と解答編が切り離せるようになっているのも特徴の一つです。
インプットが中心
本書では着眼点をおさえながら問題の解法パターンを習得できるように配慮されています。また「イマイチ解答」と称している、受験生が陥りがちな誤答例や遠回りな解答例が載っているのも特徴です。時間制限のある入試では手際よく問題が解けることも大事なので、そのあたりにも配慮された参考書になっています。
個人的におススメな使い方
解答編の「イマイチ解答」をしっかり読む
本書では解答編に「イマイチ解答」という箇所があります。解き方の比較検討を軽視したり重要性を理解していないと思われる受験生が多いですが、これをすることにより類似問題を解いたときに解きやすくなったりします。学習効果が高まるので、しっかり読むようにしましょう。
単元ごとに取り組む
本書は
- 数と式・・・・・・・・5問
- 集合と命題・・・・・・2問
- 2次関数・・・・・・・6問
- 図形と計量・・・・・・5問
- データの分析・・・・・5問
- 場合の数・・・・・・・3問
- 確率・・・・・・・・・8問
- 数学と人間の活動・・・4問
- 図形の性質・・・・・・3問
- 式と証明・複素数と方程式・・・5問
- 図形と方程式・・・・・7問
- 三角関数・・・・・・・9問
- 指数・対数関数・・・・10問
- 微分法・積分法・・・・10問
- 数列・・・・・・・・・11問
- 平面ベクトル・・・・・5問
- 空間ベクトル・・・・・3問
となっています。どの単元からでも学習が可能なので「前から順々に解く」という使い方にこだわらなくとも大丈夫です。ご自身の状況に合わせて学習順序を組み立ててください。
以上のことを踏まえてこの本に興味を持たれた方はぜひ一度本書を手に取ってみてください。
今回紹介した本は『I・A・II・B+ベクトル 大学入試数学 落とせない必須101題 ハイレベル 』
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