『文系の数学 実践力向上編(河合出版)』の紹介

入試数学

今回は河合出版の『文系の数学 実践力向上編』(堀尾豊孝 著)の紹介です。入試本番で差のつくテーマ90題(数学IAIIB)が厳選されています。文系数学でライバルに差をつけたい中堅・難関大志望の受験生には良い参考書だと思いますので、これについて話をします。

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この本の対象となる人

  • 文系で数学を受験科目にする人
  • 文系数学でライバルに差をつけたい中堅・難関大志望の受験生

となります。この本に関しては数学IA・IIBにおける典型問題が解ける状態であることが望ましいです。典型問題の定着が全然できていない人は姉妹書の「文系の数学 重要事項習得編」で学習をしたうえで、取り組むとよいでしょう。学力層としては河合塾の偏差値(数学)で55~と言った感じでしょうか。もちろん、意欲的な受験生についてはこの偏差値に到達していなくても解説がかなり丁寧なので、それほど心配しなくても大丈夫です。

どんな本なの?

文系数学における合否を分ける問題が厳選されている

本の構成としては、入試本番で差のつくテーマ90題(数学IAIIB)を厳選し、一つ一つ丁寧に解説されております。単に解法を説明しているだけでなく、テーマの本質的な説明、陥りやすいミス、注意してほしいことが紙面の許す限り書き込まれているのが特徴です。

問題のレベルは入試の標準~やや難レベル

本書で扱われている問題はどれも入試の標準~やや難レベルの範囲を超えておりません。合否を分ける問題を中心に配置されているので、入試本番で多くの人が解けないと思われる難しい問題は扱われておりません

インプットとアウトプットのハイブリッド型の参考書

本書はインプットとアウトプットが同時にできるハイブリッド型の参考書です。各問題を一度自分で解いた後で、「解答」および「解説講義」をしっかりと読むようにしましょう。問題を解いて答えの数値だけ確認して終わりとせず、仮に答えの数値が合っていたとしても著者の考えを知ることで、対応できる問題の数が増えてきます。

難関大学では安易な解法暗記だけでは対応できない問題が出されます。それらは必ずしも難問であるわけではなく、習得した解法・技術を深めていれば解けるように工夫された問題がほとんどです。本書ではそのようなところまで到達できるように配慮された問題集と言えます。

個人的におススメな使い方

苦手な単元から取り組んでみる

本書は次のような単元に分けて問題が解説されています。

  • 数と式を中心とした問題・・・・・・・・・・・・・・・・・10問
  • 整数を中心とした問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・9問
  • 2次関数、三角関数、指数対数を中心とした問題・・・・・・ 19問
  • 図形と式を中心とした問題・・・・・・・・・・・・・・・・7問
  • 微分法、積分法を中心とした問題・・・・・・・・・・・・・12問
  • 三角比、ベクトルを中心とした問題・・・・・・・・・・・・10問
  • 数列を中心とした問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・11問
  • 場合の数、確率を中心とした問題・・・・・・・・・・・・・12問

ですので、苦手な単元から問題解いて「解答」および「解説講義」をしっかりと読むようにするとよいでしょう。そのうえで「文系数学の必勝ポイント」と呼ばれる重要事項のまとめを確認するようにしてください。最後のまとめをすることで、類似問題が出たときに正解しやすくなります。

巻末の演習問題から先に解いてみる

「合否を分ける問題の中でどのような問題ができないのかがわからない」という人もいると思います。そういう人は巻末にある演習問題から解いてみると良いでしょう。問題数は110題あり、IAIIBの範囲からほぼ満遍なく出題されています。基本的に本書の「問題」と同レベルかつ類似の内容が配置されています。問題番号と対応する単元は次のようになります。

  • 1~12・・・・・数と式を中心とした問題
  • 13~28・・・・ 整数を中心とした問題
  • 29~44・・・・ 2次関数、三角関数、指数対数を中心とした問題
  • 45~54・・・・ 図形と式を中心とした問題
  • 55~68・・・・ 微分法、積分法を中心とした問題
  • 69~83・・・・ 三角比、ベクトルを中心とした問題
  • 84~95・・・・ 数列を中心とした問題
  • 96~110・・・・場合の数、確率を中心とした問題

各単元の問題を解いてみて、自分が最初に取り組むべき分野を判断するのも悪くないでしょう。必ずしも「最初から順々に」でなくとも良いと考えておりますが、必ず「解答」と「解説講義」をきちんと読むようにしてください。

以上のことを踏まえてこの本の興味を持たれた方はぜひ一度本書を手に取ってみてください。

今回紹介した本は文系の数学 実戦力向上編 (河合塾シリーズ)

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