【参考書】『土田竜馬の 数学[図形問題] プラチナルール(KADOKAWA)』の紹介

参考書

今回はKADOKAWAの『土田竜馬の 数学[図形問題] プラチナルール』を紹介したいと思います。大学入試数学で多くの受験生が苦手としている図形問題に関して解説した参考書です。個人的には良い参考書だと思いますので、これについて話をしたいと思います。

この本の対象となる人

  • 図形問題が苦手な人
  • 図形問題を解くときに解法選択で苦戦している人
  • 三角比・三角関数、ベクトルなどをうまく活かして図形問題に取り組めない人

となります。この本に関しては数学IAIIBまで一通りの学習が終了していることを前提としております。特に三角関数やベクトルの学習が未習の場合は該当箇所を読み通すことをが難しいともいます。ですので、教科書の例題レベルの公式や定理については習得している必要があるでしょう。また、基本的な方程式・不等式の解き方についてもマスターしていてほしいところです。学力層としては河合塾の偏差値(数学)で50~と言った感じでしょうか。

どんな本なの?

複数のアプローチが紹介されている

図形問題を解く際の「着眼点」「解法選択」「知識の応用法」に関して著者独自の50のルールを提示してくれております。それらを通して教科書には書かれていない事実や教科書の解法パターンにはない見方、方針、考え方などを、身につくように配慮されています。

本の構成としては46のテーマに分けて解説されており、それを理解するための例題の解説も比較的丁寧に書かれております。一応、教科書での学習が一通り終えていることを前提としておりますが、必要に応じて教科書の内容から解説をはじめているところも多いです。

重要な概念や手法などが詳しく説明されている

各テーマでは教科書の重要事項や入試で必須の項目だけでなく、是非とも身につけておきたい手法や発展的な内容なども詳しく解説されています。また、複数の解答が用意されているので本解答と比較しながら学習を進めるのが良いでしょう。複数の解答を検討することは難関大学受験者には特に参考になるかと思います。

どちらかと言うとインプット型

概念の説明や手法の解説が中心ですの、自分で問題を解いていく系の問題集ではありません。この本で理解したことを適当な(現状の学力にあった)問題集を使ってアウトプットするようにすると良いと思います。自分で手を動かすことで理解が進み深まることも多いので、是非ともアウトプットをするようにしてみてください。

個人的におススメな使い方

まずは一つのトピック(章)を決めて読んでみる

この本の目次のところを見てもらうとわかるのですが、46のテーマが

  • 三角比
  • 図形と方程式
  • ベクトル
  • 総合問題

の4つに分けられております。この4つのトピック(章)について「読めそうなもの」や「興味・関心のあるもの」から読んでみると良いと思います。特に難関大学志望の方は別解も含めてすべての章に目を通しながら読んで欲しいと思います。

「着眼点」「解法選択」 に注意しながら読む

三角比・三角関数、ベクトルなどをうまく活かして図形問題を解くことに苦手意識を持っている人も多いと思います。その原因の一つに着眼点や解法選択の基準が自分自身の中に無いことが考えられます(ここでいう「基準」は明確なものでなく、経験則によるものも指しています)。そういった方には単に解法の理解&暗記に終始するのではなく、どのような視点で問題を捉え解法を選択すれば良いのかの指針を得ようという姿勢で本書を読んでもらえると良いと思います。また、初めて知る内容に関しては理解しながら読み進めるのは大変かと思いますので、「一つ一つを完璧にしてから次へ」という姿勢ではちょっと時間がかかりすぎると思います。その場合は一旦先に進んでおいてから、あとで振り返るという姿勢の方が良いと思います。

繰り返しになりますが、「一から順々に」という読み方はあまりおススメではありません。

「Kindle Unlimited」に登録すれば無料で読める

本書に関してはAmazonの「Kindle Unlimited」に登録すれば無料で最後まで読むことができます。「Kindle Unlimited」の登録には月額980円かかりますが、30日間無料体験が出来ますので使ってみて気に入らなければすぐに解約できるので、非常に良心的なサービスです。ですので、試しに登録して30日間を目安に学習を進めてみるのも良いかもしれません。

以上のことを踏まえてこの本の興味を持たれた方はぜひ一度本書を手に取ってみてください。

今回紹介した本は大学入試 土田竜馬の 数学[図形問題] プラチナルール

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