【参考書】『志田晶の数学IIIが面白いほどわかる本(KADOKAWA/中経出版)』の紹介

参考書

今回はKADOKAWA/中経出版の『差がつくテーマ100選 志田晶の 数学IIIの点数が面白いほどとれる本』を紹介したいと思います。数学IAIIBは大丈夫だったけど、数学IIIで苦戦している人いませんか?そんな方にこそおススメしたい参考書ので、これについて話をしたいと思います。

この本の対象となる人

  • 数学IIIの基礎固めをしたい受験生
  • 国公立2次・私大対策をしたい受験生
  • 数学IIIに苦戦している人

となります。この本に関しては教科書と並行して読み進めることを推奨しております。全くの初学者であれば、分からなくてもよいので数学IIIの教科書の該当部分を読んでから取り組んでみましょう。学力層としては河合塾の偏差値(数学)で50~と言った感じでしょうか。もちろん、この偏差値に到達していなくても意欲的な人は読み進められるように書かれているの心配しなくて大丈夫です。

どんな本なの?

公式の確認や解答の方針が詳しく書いてある

本の構成としては100のテーマに分けて解説されており、それを理解するための問題が数題用意されています。扱われている問題は、教科書の例題レベル~入試の標準問題ぐらいまでとなっておりますが、必要に応じて教科書の内容(公式・定義の確認)から解説をはじめているところも多いのでとても親切です。

問題を解く際の方針や実際の解答での計算について非常に詳しく書かれています。一部の問題集などで見られる「いきなり解答が始まる」や「途中計算が所々省略されている」などが極めて少ないのが特徴です。また、間違えやすいところや知っておくと良いことなど補足事項も書いてあり、親切な作りになっています。

受験生が曖昧にしがちな部分を重点的に解説されている

本書の中では「なぜこうやってはダメなのか?」と受験生がしたがるような事項に関して、解説に多くの例を用いて答えております。多くの受験生が手に取る参考書では意外とこういったことを丁寧に書いている書籍は少ないものです。

インプット型の参考書

この参考書ので扱われている例題は、難関大学の入試問題を解くときにも基本になるようなものです。ですので、問題を見たときに解き方が頭にすぐ浮かぶぐらいまで繰り返しインプットするようにしましょう。

個人的におススメな使い方

「極限」「微分法」「積分法」と「複素数平面」「式と曲線」に分けて学習する

この本の目次のところを見てもらうとわかるのですが、100のテーマが

  • 複素数平面
  • 関数
  • 数列の極限
  • 関数の極限
  • 微分法
  • 積分法
  • 式と曲線

の7つに分けられております。「極限」「微分法」「積分」については関連性が強いので、これらを一括りとして取り組んでみると良いと思います。その際、うろ覚えになっている公式や解法の定石がないか確認してみてください。なお、「関数」のパートについては、分数関数、無理関数、逆関数、合成関数について扱われているので、これらに不安のある人は先に学習しておくといいでしょう。

一通りの公式・解法が身についている人は、しっかり時間を取って先に問題を解いておく

ある程度自信のある人は先に解いてみてから、解説を読んでみると良いと思います。その際に、自分の方針・考え方と解答解説のやり方の違いを意識しながら取り組みましょう。答えだけ確認して満足しているようではダメです。特に、「極限」「微分法」「積分」 では正確な計算力を身に付けることが重要です。そのために、ただやみくもに計算をするのではなく、筋の良い計算の仕方をどれだけ学ぶかが大切です。本書ではそういった観点を持ちながら読むと良いでしょう。

以上のことを踏まえてこの本の興味を持たれた方はぜひ一度本書を手に取ってみてください。

今回紹介した本は差がつくテーマ100選 志田晶の 数学IIIの点数が面白いほどとれる本

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