【問題集】『数学I・A・II・B融合問題ターゲット76(旺文社)』の紹介

問題集

今回は旺文社の『数学I・A・II・B融合問題ターゲット76(木部陽一 著)』を紹介したいと思います。定期テストの点数は取れるけれど、実力テストや大学の赤本を解くとイマイチ解けない…という人も多いと思います。そのための問題集として個人的には良い問題集かと思いますので、これについて話をしたいと思います。

この本の対象となる人

  • 難関大対策の基礎固めをしたい人
  • 模試や過去問で問題が解けるようになりたい人

となります。この本に関しては数学IA・IIBを一通り学習してことを前提としており、入試の典型問題が多いですので、教科書の公式・定理の基本的な使い方については習得しており、網羅系参考書を一通り学習しているのが望ましいでしょう。学力層としては河合塾の偏差値(数学)で55~と言った感じでしょうか。もちろん、この偏差値に到達していなくても意欲的な人は読み進められるように書かれているの心配しなくて大丈夫です。

どんな本なの?

大学入試の融合問題が精選されている

本の構成としては例題が76問収録されており、例題1つについて丁寧に解説されています。しかも、どの問題も一度は必ず接しておいて欲しい問題が載っているのが特徴です。本書に載っている問題は知っていること自体がとても大切であるような問題なので、本書にざっと目を通しておくだけでもかなり違ってくるはずです。

解答の方針や参考事項がコンパクトにまとまっている

解答解説が詳しい分厚い問題集や参考書に取り組むのが苦手な受験生も多いと思います。最初は頑張って取り組んでいても、情報量の多さに辟易して挫折してしまった….という話もよく聞きます。本書は内容がコンパクトにまとめられているので、説明が少なすぎず多すぎずという印象です。ですので、分厚い本を読むのは苦手という人にはおススメです。

アウトプット型

教科書での学習が一通り終えていることを前提とした問題集となっており、主に融合問題の解説がメインになっています。ですが、必要に応じて教科書の内容(公式・定義の確認)が記載されております。また入試に出る頻度(本書では「出るレベルA,B,C」で表記されています)が示されていますので、本書のA問題、B問題だけでも繰り返し読むようにするだけでも良いでしょう。

個人的におススメな使い方

解かずに内容理解に徹する

一定水準の大学入試問題になると、その多くは融合問題です。ですので、それらの典型的な問題を知っているだけでかなり違ってきます。 そこで、思い切って自分で解かずにざっと一読していただければと思います。全体を概観したうえで本書のA、B問題を読み込み、それらが入試の常識問題となれば、ある程度安心して入試問題に挑めるはずです。

自分でテーマを設定して読む

例えば、「図形に関連する問題」「関数に関連する問題」「数式に関連する問題」など、自分でテーマを設定してそれから本書の問題を読むのも良いでしょう。関連性があることで覚えやすかったり、理解しやすくなったりすることも多いと思います。また、A問題だけ拾い読みして理解してからB問題に進むようにするのも良いかと思います。

前から順々に読んでいくのはあまりおススメしません。

以上のことを踏まえてこの本に興味を持たれた方はぜひ一度本書を手に取ってみてください。

今回紹介した本は数学I・A・II・B融合問題ターゲット76

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